その6あたし・桜の場合


「桜は俺たちのこと嫌いか?」
夕飯時いきなり真剣な顔で兄貴に訊かれた。
「嫌いではない」
嫌いだったらとっとと家出てってるわよ。
「サクちゃん、無趣味はつまらないよ」
「直、あたしは無趣味じゃない。あたしの趣味は」
「オレ達へのツッコミ?」
晄…。
そうなりつつある自分が怖いわ。さらりと涼しい顔をしている晄を恨めしそうに睨み付けた。
「あたしバスケ部よ?昔からバスケが趣味なの」
「へぇ、桜。今度スラム●ンクのコスしない?」
「しねぇよ!」
しょっちゅうコスに誘ってくるこのアホ親父何とかしてくれ。
「桜ちゃんのお友達、ちょくちょくイベント来てるわよね。よく私の本買って行ってくれるわよ」
母さん、それは言って欲しくなかった。
「そうなんだよな、バスケ部に入ったのにいつでも何処でも友達になる奴なる奴皆、オタクなんだよなぁ…
そう言って自分が虚しくなって溜息をつく。友達はみなうちへ来て大喜びをする。母さんのファンになった子、父さんとコス仲間になったり、兄貴とゲーム仲間になったり、直とBLで盛り上がったり、晄とガンプラ仲間になったり。でも皆良いやつだから嫌いになれない。
「諦めなよ。サク姉そういう運命に生まれたんだから」
「嫌だ!!」
あたしは全うに生きるんだ。
あたしの友達が家族それぞれの友達状態だとしてもあたしは全うに生きてやる!!
でも、この日々は当分続くんだろう。
オタクな家族はまだ認められないけど、父さんも母さんも兄貴も直も晄も大好きなんだから。
結構こんな毎日も気に入ってしまってきてる自分がいるのかもしれない。

教訓・朱に交われば赤くなるうえ類は友呼んじゃってんだから諦めちゃいなよ!!

諦めきれるかぁ!!




END
オタク家族終了。桜ちゃん類は友呼んじゃってますね〜。
なんだかんだで結局は桜ちゃんは家族みんなが大好きなんですよ。
んでもって桜ちゃんがいるからこの織田家はやっていけるんじゃないかと。
それではここまで読んでくださりありがとうございました。
2006,8、水城由羅