バイトを辞め気が抜けたのか今度は風邪をひいた。
こう次から次へといろいろなことが起こると休む暇も無い。
だるいまま学校へ行った。
全然授業が頭に入ってこない。
友達と喋っていてもだるい。
大好きなイラストも描く気になれない。
「ごめん、やっぱ帰る。」
まだ一時限残っていたがだるさでそれどころでは無かった。
「お大事にね。」
友達と別れ独り学バスに乗った。その瞬間、よくわからない不安感、動悸にみまわれた。
自分が自分じゃないみたい・・・。助けて・・・助けてよ・・・。
「涼香?」
いきなり声をかけられ丸めていた背中から少し顔を上げた。
「・・・りょうクン。」
「大丈夫か・・・?」
「わからない・・・。」
首を横に振る。
叫びだしたいような気分に駆られる。
亮クンの服の裾をぎゅっと握っていた。
不安な気持ちのまま駅に着き電車に乗った。
「っ・・・。」
まただ・・・。
また、来た。
「涼香!?」
「なんか、おかしいの、苦しくて、あたしがあたしじゃないみたい。」
言葉をやっとのことで吐き出す。
涙が出そうだった。
あたしこのまま死んじゃうのかな?
怖いよぉ、嫌だよ。
もっと、やりたいこと沢山あるのに!
「飲み物持ってるか?飲み物飲んで深呼吸して落ち着け。」
亮クンがあたしの背中を軽くリズムよくさすりながらあたしの顔を覗き込んだ。
「う・・・うん。」
言われるままにお茶を飲み深呼吸をする。
「大丈夫か?」
「ごめん。」
「ばぁ〜か。ありがとうだろう。」
亮クンが笑うから、つられて少し笑った。
あたしは、良くなっているの?ひどくなっているの?

夏休みは散歩を毎日こなした。
少しでも良くなるため。良くなりたい。って思った。
早く、一分でも、一秒でも早く良くなりたいって思った。
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